流行中のライフログなどをかける”自由”な手帳=24年9月

手帳にも“自由度”を求める時代に

 まず「日付が書いていない」ので、自分で一から手帳を作成していく必要がある。時間の目盛りは入っているので、もちろんスケジュール管理にも使えるが、ToDoリストを書いて目標達成の励みにしたり、絵を描いたり写真を貼ったりしてイベントを振り返るなど、各自がカスタマイズできる仕様になっている。

 渋谷ロフトでは、「日付なし手帳」のブースを昨年の1.5倍に拡大した。

「かつての手帳は『未来』の予定を書くものでしたが、日付のない手帳は自分だけの『過去』や目標について書くことが多いようです。しかも書きたい日だけ書いたり、年始や年度にとらわれず途中から書き始めるなど、手帳にも“自由”を求める人が多くなっている印象です」(滝田さん)

 SNSでも「日付なしの手帳」を使っている若者の投稿はよく見かけるようになった。スマホでスケジュール管理をするようになったことで手帳から離れたが、またライフログ手帳に戻ってきたという書き込みも多い。特に、「推し活」をするようになってから手帳を使い始めたという投稿を多く見かけるが、前出の滝田さんもこう話す。

「お客さまの中には、あるアイドルの写真を貼ったり、日記として残したいという目的で手帳をお使いになる方もいらっしゃいます。大きいノートではなく、あえて小型の手帳に書き残すことで、常に持ち歩けて、過去のライブなどをいつでも振り返ることができるという利点もあるようです」

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