【指名打者】
ソフトバンク(近藤健介):41試合132安打19本塁打70打点 打率.312
日本ハム(レイエス):74試合80安打19本塁打53打点 打率.290
ロッテ(ポランコ):64試合89安打20本塁打55打点 打率.245
楽天(浅村栄斗):30試合99安打13本塁打49打点 打率.243
オリックス(森友哉):41試合101安打9本塁打46打点 打率.279
西武(中村剛也):42試合36安打7本塁打14打点 打率.191

 まずセ・リーグの一塁手事情を見てみると、レギュラーを確立できていない球団は広島ということになる。最も多くスタメン出場しているのは捕手登録の坂倉で、次に多いのが堂林翔太の42試合。今年は本来であれば新外国人のシャイナーに任せたいところだったが、ほとんど戦力として機能しなかった。若手の候補としては林晃汰やルーキーの佐藤啓介の名前が挙がるが、ともに左打者であり、右打者が不足しているチーム事情を考えてもビシエドがマッチする可能性は十分に考えられる。過去にもマクレーン、アレックス、ルナといった他球団でプレーしていた外国人選手を獲得して、ある程度戦力になったという実績もあるだけに、獲得を検討しても良さそうだ。

広島の新井貴浩監督。一塁手のレギュラーを確立できていない広島にとってビシエド獲得はプラスになる可能性も

 続いてパ・リーグの一塁手と指名打者の状況だが、レギュラーが固定できていない球団が多い印象を受ける。ソト、ポランコのいるロッテ、マルティネス、レイエスのいる日本ハム以外の4球団はいずれもビシエドの加入がプラスになる可能性が高いのではないだろうか。中でも確実にプラスとなりそうなのはやはり西武になるだろう。ファーストはトレードで途中加入した野村が最も多く出場しているという状況。指名打者の最多出場も大ベテランの中村となっている。若手では渡部健人、ルーキーの村田怜音がいるが、どちらも一軍で結果を残すには未知数な状況だ。今シーズンは歴史的な低迷となっただけに、何かしらてこ入れは必要だが、ビシエド獲得もその一つとして検討したい。

 また今シーズンBクラスに沈んでいる楽天、オリックスの2球団もファーストと指名打者はかなり流動的な起用となっている。どちらも他球団で実績を残した外国人選手を獲得して成功した事例があるだけに、ビシエドもそれに続くことが期待できそうだ。

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来季以降の中日にも“必要な存在”?