今季限りで中日退団が濃厚と報じられたビシエド
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 9月に入り、今シーズン限りでの現役引退を表明する選手も出てくるなど、来シーズンに向けての動きも気になる時期となってきた。そんな中で去就に注目が集まっているのがビシエド(中日)だ。

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 2018年には最多安打と首位打者のタイトルを獲得するなど、昨シーズンまでの8年間でNPB通算1003安打、138本塁打を放っているが、今年は中田翔の加入などもあって一軍ではわずか15試合の出場にとどまっている。契約最終年ということもあり、今シーズン限りでの退団が濃厚と報道されている。

 しかし本人は来季も日本でプレーしたい意向があると見られており、他球団も調査に乗り出す可能性は十分に考えられる。そうなるとマッチしそうな球団としてはどこになるのだろうか。

 まずビシエドを先発起用するとすればファーストかDHということになる。そこで各球団の一塁手と指名打者として最も多くスタメン出場している選手と、その成績を並べてみると以下のようになった(成績は9月11日終了時点、試合数はそのポジションでの先発出場数)。

【一塁手】
巨人岡本和真):85試合124安打22本塁打69打点 打率.264
広島(坂倉将吾):43試合95安打10本塁打36打点 打率.268
阪神大山悠輔):115試合111安打14本塁打62打点 打率.262
DeNA(オースティン):83試合105安打22本塁打60打点 打率.318
ヤクルト(オスナ):125試合123安打16本塁打65打点 打率.259

ソフトバンク山川穂高):90試合118安打31本塁打89打点 打率.245
日本ハム(マルティネス):77試合84安打13本塁打55打点 打率.237
ロッテ(ソト):78試合120安打19本塁打82打点 打率.272
楽天(鈴木大地):64試合98安打4本塁打38打点 打率.266
オリックス(頓宮裕真):55試合49安打7本塁打30打点 打率.199
西武(野村大樹):27試合25安打3本塁打14打点 打率.207

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西尾典文

西尾典文

西尾典文/1979年生まれ。愛知県出身。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究し、在学中から専門誌に寄稿を開始。修了後も主に高校野球、大学野球、社会人野球を中心に年間400試合以上を現場で取材し、AERA dot.、デイリー新潮、FRIDAYデジタル、スポーツナビ、BASEBALL KING、THE DIGEST、REAL SPORTSなどに記事を寄稿中。2017年からはスカイAのドラフト中継でも解説を務めている。ドラフト情報を発信する「プロアマ野球研究所(PABBlab)」でも毎日記事を配信中。

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