そして気がつけば、息子さんや娘さんにペットショップでワンコやニャンコを買い与えていたりする。
有り得ないほどの低額で販売されている動物を、どこかで疑問を持ちながらも、こどもが喜ぶ顔を見たさに授けたりする。
いやいや、それをいつまでもやっちゃっているから殺処分がなくならないんです。
そんなことをやってしまっているから、諸外国から白い目で見られているんです。
ペットショップ(生体販売)がもたらす弊害を周知し切れていないわたし達の力不足もありますが、少しでも「知ろう」「知るべき」という気持ちを多くの方々が持ってくださっていたら、こんなことになっていなかったのではないか。
大袈裟に聞こえるかもしれませんが、ここまで恥ずかしい国に成り下がってはいなかったのではないかとおもってしまうのです。
わたしからのお願いです。
『猫を救うのは誰か』をお読みになった方の周りに動物好きを自称されるご友人がいらっしゃいましたら、犬好き猫好き問わず、是非本書を薦めてください。
太田さんが執筆されたこの本には、今の日本における動物愛護・保護の現状が全て記されています。教科書レベルと言っても過言ではないかと。
お子さんが「ワンちゃんを飼いたい!」と懇願してきたら、「まずはこの本を読んでみな。それから考えても遅くはないから」と。
我が家のワンちゃん&猫ちゃんは全て、名前と名字が付いています。
佐藤ツトム、高橋ヨースケ、円山ダイチ、森田パグゾウ、山本ちくわ、竹原がんも……。
坂上というファミリー・ネームで括ってもいないんです。
彼等、彼女等は、わたしの所有物ではないからです。
彼等、彼女等はモノではなく、わたし達と同じ「生き物」だからなんです。