必要なモノを厳選して昼間も広々と活用できる空間に変身/アフター

 いつもきれいな家で育った夫は、きれい好きで常に率先して家事をやってくれます。育児と仕事に追われて家の中が散らかっている状況に、嫌悪感を抱くほど不満がたまっていました。

「そのときの夫は、“死んだ魚のような目”をしていましたね。そこまで言うなら集中して片づけようと思いました」

 みささんが片づけについていろいろと調べていると、家庭力アッププロジェクト®の文字が目に飛び込んできました。プロジェクトでは、片づけの悩みを持っている仲間と一緒に、自分で自分の家を片づけます。みささんは参加を即決しました。

「見つけた途端、これだ!!と思いました。今の状況を変えるために、とにかく自分で動きたかったんです。心療内科の薬を飲むだけでは元気になれなかったし、知識は本で得られますが経験は手に入れられないので」

 不思議なことに、プロジェクトが始まるとあれだけ苦手だと思っていた片づけが楽しく感じられました。

「毎日、ほんとに楽しかったです! 目標を決めて計画を立てて、バリバリ進めることで気持ちがどんどん変わりました。家も、どんどんスッキリしていきましたね」

 プロジェクト中は、まず片づけを優先した生活にシフトしたみささん。旅行に行っても、空いた時間を見つけては片づけの計画を立てるほどでした。

 頑張るみささんの姿は、家族も変えていきます。学んだことを子どもたちに話しているうちに、子どもたちの方から不要なモノを見つけるようになりました。

「今までの生活は、子どもや仕事が中心でした。でも、今は私が中心! 自分でチャレンジして経験することの大切さは今後の子育てにも生かせると思います」

 そして迎えたプロジェクト最終日。夫からうれしいメッセージが届きました。

「これまで本当にお疲れさまでした。さすが、みさです。家がとっても素敵になって、みさの仕込んだ梅酒がおいしそうって思いました。卒業式満喫してきてね!」

 みささんの目からは涙があふれました。夫との関係は良好になり、ギクシャクしていた雰囲気はもうありません。 

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