収納しきれない服を無理やりかけたり押し込んだりしていたクローゼット/ビフォー

 気持ちが不安定だった子どもも落ち着き、家族みんながよい方向に動き始めました。

「今思うと、以前は夫だけじゃなくて子どもも私も“死んだ魚のような目”をしていましたね。家庭の中のよくない雰囲気を子どもは敏感に感じています。今ではみんなが蘇生してキラキラ輝いています!」

 プロジェクトが終わって家の中はスッキリと片づきましたが、みささんの動きは止まりません。

「自分のことを大切にしないと、家族のことも大切にできないですね。ヨガに行ったり、皮膚科に行ったり、気になっていた親知らずを2本抜いたり、自分のメンテナンスを始めました。あと、ペーパードライバー講習も受けて20年ぶりに運転できるようになったんですよ!」

 心の余裕もできたみささんは、仕事に復帰することも決めました。

「復職できるようになったのも、プロジェクトのおかげです。片づけって、マイナスの状態を元に戻したり、キープしたりする作業だから、大変なのに誰も褒めてくれない。それで苦しんでいる人も多いと思います」

服が減りブランコを設置。子どもたちも大喜び!/アフター

 みささんの言う通り、片づけはあまり人から評価される作業ではありません。でも“自立”と“自律”を助ける、有効な手段の一つだと思います。みささんが以前の悩んでいた時期のことを明るく笑い飛ばしながら話してくれる姿を見ていると、本当にそう感じます。

「うちのベランダで育てているハーブが毎年越冬しなかったんですけど、片づけが終わった今年はなんと冬を越せました! 花も咲かせていますよ」

 家族はもちろん、植物まで元気になったと笑顔で教えてくれました。きっとこれからも、みささんと家族の笑顔に囲まれて大きく育つことでしょう。

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