長髪がトレードマークの西武・高橋光成
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 借金40以上を抱えて最下位に低迷している西武は目標が見出しにくい状況になっている。選手たちはひとつでも勝利を積み重ねようと闘っているが、負けが込むとどうしても風当たりは強くなる。

【写真】巨人がくじを外したから、長髪・ひげの風貌になったこの選手

 西武では髪を伸ばしたり、明るい色に染めたりしている選手が複数いるが、茶髪、長髪を容認している球団方針に対し、SNS上には「これだけ負けて茶髪とかロン毛を許していることがあり得ない」「まず身だしなみから整えようよ」など苦言の書き込みが増えた。

 一方、これらの苦言に対して、「短髪にすれば勝てるというのが昭和の発想。問題はそこじゃないでしょ」「最下位に沈んだからと言って、自主性を尊重する西武のカラーは変える必要がない」などと擁護するメッセージがあり、場外論争にもなっている。

巨人は原則として茶髪、長髪、ヒゲが禁止されているが、今はこういった球団のほうが珍しい。時代によって髪型の流行りもあります。1970、80年代はパンチパーマの選手が多かったですが、最近増えているのが肩までかかる長髪の選手です。世代によっては暑苦しい髪型に見えるので、結果が出ないと、批判の標的になりやすい」(スポーツ紙デスク)

 西武の長髪・茶髪選手の代表格と言えば、エースの高橋光成(こうな)だろう。茶色に染めた長髪をなびかせ、190センチの長身と体重100キロを超える巨漢はプロレスラーを彷彿とさせる。昨年、同じ右腕の今井達也と共に「チームロンゲ」を結成し、長髪をトレードマークとしていたが、昨年6月に開かれた西武ホールディングスの定時株主総会では、株主から、「食事がまずくなる。スポーツ選手としてどうかと思う。球団から注意は出来ないものか」と苦言が呈された。昨年もチームの成績が低迷していたせいもあるだろう。

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チームロンゲなのに髪をばっさり切った選手は…