ロッテの石川歩。巨人に入団していたら違う風貌だったはず

2軍選手の茶髪を禁止した日本ハム

 今年、身だしなみについて新たな改革を断行した球団もある。日本ハムは今年3月、2軍選手の染髪を全面禁止にした。昨年のWBCで侍ジャパンの監督として世界一に導いた栗山英樹氏が1月から日本ハムのチーフ・ベースボール・オフィサーとなり、育成部門の改革の一環として提案。稲葉篤紀2軍監督が賛同して導入された。1軍は個人の自由裁量のままで、2軍と差別化を図った形だ。

 日本ハムのOBは理解を示す。

「厳しい言い方になりますが、ファームの選手はまだプロ野球選手とは言えない。1軍で活躍してナンボの世界です。髪を染める前に野球に打ち込みなさいということでしょう。プロ野球は人気商売なので外見で個性を出すことは否定されるべきでないと思いますが、1軍で結果を残してからが前提になります。結果を出して1軍に昇格すれば髪型の自由を勝ち取れるわけですし、時代錯誤の方針とは思わないですね」

 パ・リーグでかつてプレーしたOBは、こう語る。

「一流と呼ばれる選手は髪型のセルフプロデュースもうまい印象があります。松井稼頭央さん(西武監督)は金髪と躍動感あふれるプレーがマッチしてかっこよかったし、ダルビッシュ有さん(パドレス)の長髪は他の選手が憧れて真似していました。でも、結果が出ない選手が髪型でおしゃれをするのは受ける印象が違うんですよね。ファームでくすぶっていた金髪の選手がいましたが、スタンドから『髪をいじっている暇があるなら練習しろ!』とヤジられていました。個性的な髪型にすることは責任が伴います。結果を出さなければ叩かれる覚悟が必要だとは思いますね」

 今年は最下位に低迷している西武だが、結果を残せば茶髪や長髪の見方も変わる。個性的な髪型に中身が伴ったスター選手が1人でも多く出現することをファンは願っている。

(今川秀悟)

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