元カノ元妻を憎々しく思うの二つの理由

 そう気づいてからはなるべく後者のようでありたいと思ってきたし、付き合う相手がどっちのタイプか見極め、狭めるタイプの人とうっかり付き合っちゃった場合は深入りせずなる早で逃げ出すということを心掛けてきました。と言いつつ、わりと最近もまさに私の世界を狭めようとしてくる男とうっかり付き合ってしまい、その間はせっかく知り合えた人ともうまく交流できず、人とたくさん会うような仕事が限定され、やはり狭める系男嫌だなぁと思った次第です。まぁ、ベティ・ブルーみたいに二人の世界でどこまでも暴走したい人はご自由にとも思うのですが。

 さてしかし! 前置きが長くなりましたが、そんなわけでなるべく束縛なんてしない方が自分も相手も豊かな世界で生きられるとは思うものの、元カノや元妻に関してはそういう気持ちになれないというのは私も激しくわかります。おそらく我々が元カノ元妻をこんなにも憎々しく思うのは大きく分けて二つ理由があります。一つは、彼の現在や未来は自分の気分と努力次第で手に入るけれど、彼の過去はさすがに手に入れることはできないから。自分と知り合う前の彼というのは我々にとって永遠に手に入らないきらきらした宝石みたいなもので、それを持っていた学生時代の彼女や前妻というのは自分が逆立ちしたって持ちえないものを持つ、嫉妬の対象になるわけです。

昔の恋人を“宝箱”に入れる男

 もう一つは、昔の恋人に対して持つ感情に男女差があり、女が上書き保存で忘れ去るような対象も、多くの男は別名保存で心の宝箱にしまう傾向があるということを経験として知っているから。そうすると自分の恋人は、元カノにとっては結構もうどうでもいい対象であり、助けてくれたり頼らせてくれたりするなら連絡取ってもいいかな、くらいの相手なのに、本人は 「未だに彼女は自分のことを頼ってくれている」と勘違いして翻弄されている、というように見えるわけです。だからこちらとしては「アンタ!だまされてるんだよ!」という気分になっちゃうのだと思います。自分の男が他の女にちょっと見くびられて利用されているのも気に食わないし、それを自分都合で勝手に美化して宝箱に入れている男にも腹が立つ、そんなところではないでしょうか。

暮らしとモノ班 for promotion
片づかない家が“片づく家”に!ママお助けのリビング、メイク、おもちゃ…を整理するグッズ20選
次のページ
元カノ憎い=嫉妬深いではない