ぱやぱやくん最新作『社会という「戦場」では意識低い系が生き残る』より(イラスト:なかきはらあきこ)
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 Xフォロワー約30万人の元自衛官のぱやぱやくん。彼のポリシーは「ネガティブな言葉を残さない」ことだと言います。このように考えるようになったのは、相手を挑発し、刺激をしないという「戦争回避の鉄則」がきっかけ。元自衛官だからこそたどり着いた人と人との「戦争」を回避するためのワザを、著者最新作『社会という「戦場」では意識低い系が生き残る』から内容を一部抜粋・再編集して紹介します。

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 戦争を回避するための鉄則は「むやみに相手を挑発し、刺激をしない」ことです。

 もっと具体的に言うと「相手国を強い言葉で批判しない」とか「国境沿いに戦力を集中させてはならない」とか「領土問題を抱えている土地に大軍を送ってはいけない」などが挙げられます。

 これらの行動をむやみに行うと、相手国との軍事的緊張が一気に高まります。そして、「国境にいる部隊同士が勝手に戦闘を始める」などの偶発的な理由で、戦争が始まってしまうことすらあるのです。

 つまり、戦いを避けるためには「相手を刺激してはいけない」が鉄則なのです。

 この鉄則は人間関係でも同じです。

 人間関係で敵が多い人は「誰かを批判しすぎている」という傾向があります。
 

 このタイプの人は、嫉妬やイライラを感じたら、すぐに「この人の〇〇がダメだ」や「××なところが良くない」と、すぐに口に出てしまう傾向があるのです。

 これらのことを、あなたが何も考えずに言ったとしても、相手には悪く伝わることもあります。すると「こいつは腹が立つ!」と一気に関係が険悪となることがあります。

 すると今度は、あなたのミスなどを見つけたときに、相手は「文句ばっかり言うくせに、あいつは仕事ができない」などと、反撃のコメントをするようになります。

 こうした状況が続くと、相手との関係は冷え切っていきます。

 大きなケンカは起こらない、まさに冷戦のような状態になるのです。結果的に、あなたはどんどん不利な立場に追い込まれていくのです。

 私も、この鉄則を意識しています。

 SNSなどでは「ネガティブな言葉を残さない」ことを、できる限り心がけています。私はただ単純に、「誰かを批判すると、自分が批判されやすくなる」ということを理解しているので、不要な争いを引き起こしたくないと考えているのです。

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