巨人の秋広優人
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 4年ぶりのリーグ制覇に向けて好位置につけている巨人。内外野ともレギュラーが固定できず、主力選手の不調や故障といった不測の事態でも、若手や途中加入の外国人選手ら全員野球で白星を積み重ねている。そんななか、出場機会が激減している成長株がいる。高卒4年目の秋広優人だ。昨年活躍した身長2メートルの“主砲”が、期待通りの成績が出せずに2軍でくすぶっている。秋広を知る人物からは「期待する方向が違う」といった声がある。

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「昨年の方がはるかに良かったですよ。今年1軍に上がった時は打てる球が半速球だけの状態でした」

 秋広についてそう話すのは、他球団の打撃コーチだ。

1軍では0本塁打、0打点

 昨年の秋広は121試合出場で打率.273、10本塁打、41打点。夏場以降に失速して規定打席にわずか4打席足りなかったが、球団史上初となる高卒3年目で4試合連続本塁打を放つなど飛躍の年になった。

 しかし、今季はオープン戦で結果を残せず開幕を2軍で迎えると、5月に1軍昇格したものの2週間もたたずに再び2軍へ。6月に再昇格したが打撃が物足りない。直球に差しこまれ、変化球に泳がされる。これまで1軍では17試合出場で打率.229、0本塁打、0打点の結果しか残せていない。6月中旬から2軍暮らしが続き、イースタンリーグで76試合出場し、打率.255、1本塁打、20打点。

 本来であれば、主軸を担ってほしい選手だ。首位争いをしているとはいえ、今季の巨人は出だしから戦力がそろっているわけではない。新加入のルーグネッド・オドーアが2軍での調整を拒否し、開幕直前に退団。外野は丸佳浩しか計算が立つ選手がおらず、内野では三塁にコンバートした坂本勇人の打撃の調子が上がらず、6月下旬にファームで再調整に。遊撃の門脇誠も打撃不振でスタメンを外れる機会が増えるようになった。

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