決勝でも彼の活躍が見られるか 撮影/加藤夏子

 牛窪さんが草食系男子の取材をしていた08年は、スキンケアなどをする男性に対して、女性はまだ否定的な見方をしていたという。それから10年以上がたった今は、変化が起きている。

「スキンケアに気を配る『きれいな男子』を好意的にとらえる女子が増え、こうした男子は将来設計がきちんとしているとプラスの評価をされるようになりました。『将来のシミやしわを気にして若いうちからケアする男子は、お金の使い方などもしっかりしているだろう』などと話すのです。また、丸田選手は都会的で洗練されたイメージがある『慶応ボーイ』なので、より前向きに評価されたと言えるかもしれません」

 牛窪さんは、「これからは球児にも日焼け止めが必須の時代になる」と見る。

「日焼けはアレルギーのほか、皮膚がんのリスク、また体内に熱をこもらせると熱中症につながる可能性も指摘されているので、近い将来、水分補給と同じく、日焼け止めを塗ることも球児のデフォルトになっていくのではないでしょうか」

 プレーでも、髪形でも、美肌でも(?)今年の甲子園の話題を牽引する慶応高。はたして、107年ぶりの栄冠に輝くことができるか。

(AERA dot. 編集部・唐澤俊介)

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唐澤俊介

唐澤俊介

1994年、群馬県生まれ。慶應義塾大学法学部卒。朝日新聞盛岡総局、「週刊朝日」を経て、「AERAdot.」編集部に。二児の父。仕事に育児にとせわしく過ごしています。政治、経済、IT(AIなど)、スポーツ、芸能など、雑多に取材しています。写真は妻が作ってくれたゴリラストラップ。

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