大竹や水谷のように他球団で活躍した選手が出てくると、「なぜ放出したんだ?」という非難の声が出ることもあるが、チーム事情によって埋もれているくらいであれば、選手のことを考えればそれが正解だったと言えるのではないだろうか。またソフトバンクは多くの育成選手を抱えているものの、70人枠というルールがある以上、どうしてもそういう例が出てくることは致し方ない部分でもある。また日本ではトレードというと“放出”と書かれてマイナスのイメージが強いが、選手にとってはチャンスであることは間違いない。今後もソフトバンクの選手に限らず、移籍をきっかけにブレイクする選手が多く出てくることを期待したい。(文・西尾典文)

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