料理研究家の黒田民子さんが教える「家つまみでひとやすみ」。今回は「もずくとオクラのとろろ丼」。
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あったかご飯にすりおろした長芋をのせ、卵を落としたとろろ丼は食物繊維が豊富で滋養たっぷり。さっぱりとした三杯酢仕立てのもずく、ねばねば食材のオクラを加え、これからの季節にぴったりの丼にしてみました。
長芋は皮をむいてすりおろすだけ。表面にぬめりがあってすべりやすいのでご注意ください。もずくに醤油、酢、みりんで三杯酢を作って合わせましたが、調味料に漬けた市販のものを使っていただいても結構です。
オクラは塩ゆでする前に、塩をまぶして板ずりし、うぶ毛を取り除くといいです。気にならなければそのままでも構いません。これを1分くらいゆで、すぐに冷水にとることで、色鮮やかになります。
下準備ができたら、炊き上がったご飯に材料を盛り付けていきましょう。冷蔵庫に納豆や大葉があれば、お好みでアレンジしてみてください。慌ただしい日は、こんな丼でささっと夕飯を済ませたいもの。シンプルですが、体にも良さそうなのでおすすめです。
(構成/沖村かなみ)
■もずくとオクラのとろろ丼
【材料】(2人分)長芋200g、もずく100g、オクラ6個、卵黄2個分、A(醤油・酢各大さじ1、みりん小さじ1/4)、わさび・醤油各適量、ご飯2人分
【作り方】(1)長芋は皮をむき、すりおろす。もずくは水で洗って水気をしっかりと切り、Aを加えて混ぜ合わせ、冷蔵庫で冷やす。(2)オクラは分量外の塩をまぶし、転がして板ずりしながら表面のうぶ毛を取り除く。塩を付けたまま軽くゆで、冷水にくぐらせて水気を切り、薄く輪切りにする。(3)ご飯を器に盛り、(1)の長芋ともずくをのせ、中央に卵黄を落とし、(2)のオクラを添える。わさびと醤油を加えて食べる。
【ワンポイントアドバイス】長芋はすべりやすいのでおろし器を固定し、長芋を垂直に当ててすりおろす。
もずくは水っぽくならないように、水気をしっかりと切って調味料と合わせる。
※週刊朝日 2023年4月14日号