『マンガで解決 親の認知症とお金が不安です』(上大岡トメ/主婦の友社)から
『マンガで解決 親の認知症とお金が不安です』(上大岡トメ/主婦の友社)から
『マンガで解決 親の認知症とお金が不安です』(上大岡トメ/主婦の友社)から

 と言っても私も人間なので、イライラはします。

 そんなときには「お母さん、それさっきも言ったよ! もしかしてボケちゃったんじゃないの?! しっかりしてーーー!!」って大声でツッコミを入れるんです。

 そしたら母は「あらやだ、私ボケちゃったかしら」って言うんですよ。いや、ボケてるから~って思いながら、大笑いする。

 そんなふうに、できるだけ笑いに変えられたらいいな、って思っています。

私たちも認知症になる

――怒らない&イライラしないのは、介護する自分のためでもあるんですね。

トメ その通りです。

 それに、いままで私を育ててくれて、子育てのサポートもしてくれた両親です。彼らがハッピーな最期を迎えるために、少しでも喜ぶ言葉を言ってあげてもいいんじゃない?って思えるようになりました。

 料理ができなくなった母には、「お母さんは料理が上手だったよね。私はいつもごはんが楽しみだったよ。お母さんは今までいっぱい料理したんだから、もう作らなくてもいいんだよ」と言っています。

 これは帰るたびに言っているんですが、そのつど新鮮に喜んでくれるので私もうれしい(笑)。

――老いた親を見ていると、「自分も認知症になるのかな?」と考えてしまいますね。

トメ はい、認知症には誰もが絶対になると思ったほうがいいです。私もその覚悟はできています!

 ただ、問題は、墓場まで持っていこうと思っていた秘密をペラペラ話してしまうんじゃないかってことです。

 だから子どもたちには、「認知症になるとあることないこと言っちゃうみたいだから、私が何を言っても信じないでね」と厳重に伝えています(笑)。

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