思い込みで会話を進めない
最初に、あるお母さんと11歳の息子と親の会話を見てみましょう。
子 今日、学校でイヤなことがあった。
親 どうしたの?
子 ケンジにぶたれたんだ。
親 ケンカでもしたの?
子 僕は何もしていないのに、いきなりケンジがぶってきたんだ。
親 何もしないのにぶつはずはないでしょう。どうしてぶったのか、ケンジ君に聞いてみたらいいじゃないの。
子どもがいる家庭なら、どこの家でもありそうな会話です。「イヤなことがあった」という以上、子どもには親に聞いてもらいたい話があるのでしょう。親も関心をもって子どもの話を聞き、丁寧に対応しているように思えます。しかし、細かく見てみるとどうでしょう。