巨人・坂本勇人が6月26日、打撃不振を理由に一軍の出場選手登録を抹消された。怪我や体調不良での降格を除けば、プロデビューを果たした2007年以来、実に17年ぶりの二軍落ちだという。
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現役最多となる2375安打を放っているヒットメーカーは、二軍調整に入ってから2週間ほどが経過したが、まだ復帰時期については不透明。今季は混戦状態が続くセ・リーグで阿部慎之助新監督が率いる“若いチーム”が奮闘しているが、シーズンのここぞのタイミングで復帰すべく、走り込みを中心に休むことなく体をいじめ抜く日々が続いている。
25日に二軍での調整が決まった時には「リフレッシュとか言っている場合じゃないし。しっかりね、ちゃんと良くなるように」と語っているように坂本には“危機感”すらあるようだ。今季は開幕から打撃の調子がなかなか上がらず、ここまで61試合の出場で打率.234(231打数54安打)、4本塁打、18打点。5月には月間打率.286(91打数26安打)と少し成績を上げたものの、6月に入って打率が1割台に低迷していたことで、阿部監督は大きな決断を下した。
坂本の二軍降格に関して阿部監督は、「別にネガティブな意味合いじゃない」と前置きしたうえで「8月、9月にいなきゃ終わるんで」という言葉も話題となった。
「『終わる』というのは(坂本が終盤の大事な時期にいなければ)チームが優勝争いできないということなのか。意味深なコメントに関係者がざわついた」(在京テレビ局スポーツ担当者)
現役時代をともに過ごし、天才的な打撃を横で見続けていた阿部監督だけに、坂本の能力は当然把握しているだろう。加えて、チームでの存在の大きさを誰よりも知っており、「終わる」という発言には大きな意味があるようにも感じられてた。
「35歳とベテランの域に入ったので多少の衰えは予想していたが、ここまで急激に変化するのは想定外。阿部監督はもちろん、今までのハヤトを知っている多くの人が心配しているのもわかる」(巨人関係者)