多くの観光客が集う、浅草の雷門前。様々な国から観光客が訪れていた=2024年6月、小山歩撮影(一部加工しています)
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 世界遺産「姫路城」(兵庫県姫路市)の入城料について、外国人旅行者は日本人の4倍の値段にすることを検討している、とした市長の発言が議論を呼んでいる。「二重価格」には賛否の声があるが、海外では当たり前という指摘もある。ほかの観光地はどうなのだろうか?浅草、鎌倉などの観光名所でも聞いてみた。

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  その美しさから白鷺城ともいわれる姫路城。世界遺産でもあり、日本を訪れる外国人観光客にも人気だ。昨年度、姫路城に訪れた約148万人のうち、外国人は過去最高の約45万人にのぼった(姫路市ホームページ)。

  こうした状況があるなかで、姫路市の清元秀泰市長は、今月に同市内であった国際会議で、入城料の値上げに言及した。城の補修やオーバーツーリズム(観光公害)対策、石垣の点検や瓦などの職人育成に必要な経費などに充てるための値上げという

  現在の姫路城の入城料は、18歳以上は一律1000円。これについて清元市長は、「外国の人は30ドル、市民は5ドルくらいにしたい」との考えを示した。30ドルは約4倍の料金になる計算だ。

円覚寺では「座禅体験の値上げを検討」

 清元市長の発言を受け、料金の値上げを検討している寺院があった。

 鎌倉五山の一つで、観光名所としても知られる円覚寺(神奈川県鎌倉市)だ。寺の担当者は、「まだ検討中というか、具体的には何も決まっていない状態」と前置きしたうえで、「観光客に人気の座禅体験(大人1000円)などの値段を上げる話が出ています」と話す。

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外国人も驚く日本の「お得感」