佐々木と同学年の宮城は高卒2年目の2021年に13勝をマークするなど、同年から3年連続2ケタ勝利&規定投球回数をクリア。リーグ3連覇に大きく貢献し、球界を代表する左腕となった。今季は6試合登板で2勝4敗、防御率1.70。150キロ台の直球に90キロ台のスローカーブを織り交ぜるなど、投球の幅が広い。佐々木には及ばないが、42回1/3イニングを投げて47奪三振で奪三振率9.99と高い。左大胸筋の損傷で5月上旬に離脱したが、肩や肘の故障がなく体が強いことも魅力だ。

 米国の通信員も現地で宮城の評価が高いことを認める。

「メジャーのスカウトがオリックスに在籍していた時の山本由伸だけでなく、宮城の投球にも熱視線を送っていました。身長が171センチと小柄ですが、直球の角度で勝負する投手ではないので評価が落ちることはない」

 そして、宮城以外にも多くの投手の名前を挙げる。

現時点で十分メジャーで通用する

「日本は『投手の宝庫』と評価されています。平良海馬、今井達也(西武)、戸郷翔征(巨人)、高橋宏斗中日)、森下暢仁(広島)、伊藤大海(日本ハム)、東克樹(DeNA)、種市篤暉(ロッテ)…。彼らは現時点で十分にメジャーで通用します。特に高橋に注目しているスカウトが多いですね。まだまだ発展途上で体が細いけど、持っている能力が抜けている。東海岸の球団関係者は『佐々木より高橋の方が欲しい。あの投手はタフだし長年稼働できる』と太鼓判を押していました」

 高橋は現在、佐々木、宮城より1学年下の21歳。メンバー史上最年少で選出された昨年のWBC決勝・米国戦で救援登板し、メジャーを代表する強打者のマイク・トラウト、ポール・ゴールドシュミットから連続三振を奪ったことで米国でも話題になった。

中日の高橋宏斗
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山本由伸クラスの投手になる可能性がある