佐々木信也(ささきしんや)/ 1933年、東京生まれ。湘南高1年時に夏の甲子園に出場。同校は初出場で優勝した。慶応大を経て、プロ野球選手。引退後は「プロ野球ニュース」(フジテレビ系)に出演するなど、解説者、キャスターとして人気を博した。
佐々木信也(ささきしんや)/ 1933年、東京生まれ。湘南高1年時に夏の甲子園に出場。同校は初出場で優勝した。慶応大を経て、プロ野球選手。引退後は「プロ野球ニュース」(フジテレビ系)に出演するなど、解説者、キャスターとして人気を博した。
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 いまや、90歳前後のシニアでも元気にハツラツと若々しく輝いている人は多い。老いとどう向き合ってきたのか。元プロ野球選手の佐々木信也さん(89)さんに聞いた。

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 おかげさまで体は丈夫なままですね。歩くのに膝が痛くて大変ということもないし、衰えはあまり感じていないんですよ。車の運転もまだまだ現役です。週に1、2回、病院や買い物、ゴルフに行ったりするときだけですけどね。心配する娘からはやめろやめろと言われているんですが、抵抗しています(笑)。

 ゴルフはプロ野球選手を引退した26歳前後から始めて、今もラウンドを回っています。ゴルフ歴は約60年になります。ただ、この年齢になると同年代の仲間がみんないなくなってしまってね。

 これまで小金井のゴルフクラブで計600回くらい一緒に回った慶応大学時代の同級生仲間がいたんです。でも、仲間のうち2人が一昨年、去年とたてつづけに死んじゃいまして、もう一人は施設に入ってしまった。みんなが健在だったころは週に1回は必ずゴルフに行っていましたが、友達がいなくなってからは遠ざかりました。今は月に1回行くか行かないか。仲間4人で一緒に回りながら話をしたり、ご飯を食べたりっていうのが楽しかったんでね。それがなくなってしまったのは何とも寂しいかぎりです。

 元気の秘訣ですか? たいしたことはやっていませんよ。ただ、私は酒が飲めないんですよね。体が受けつけないんです。だからみんなが飲みに行くときは誘われない(笑)。それが健康にはよかったのかもしれないな。

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秦正理

秦正理

ニュース週刊誌「AERA」記者。増刊「甲子園」の編集を週刊朝日時代から長年担当中。高校野球、バスケットボール、五輪など、スポーツを中心に増刊の編集にも携わっています。

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