野手に転向して首位打者をとった糸井

 過去の歴史を紐解くと、投手から野手に転向して才能を開花させた選手は少なくない。代表的な例が雄平、糸井嘉男だろう。

 雄平は150キロを超える直球を武器に東北高で「高校№1左腕」と称され、ドラフト1位でヤクルトに入団したが制球難を克服できず、プロ8年目の10年に野手転向。14年に打率.316、23本塁打、90打点をマークしてベストナインに選出されるなど主力打者として貢献した。
 糸井は近大から日本ハムに自由獲得枠で投手として入団したが、プロ入り2年間は「鳴かず飛ばず」で3年目に野手転向。高い身体能力を生かしたスケールの大きいプレースタイルで首位打者、盗塁王を獲得し、外野の守備でもゴールデングラブ賞を7度受賞。球界を代表する選手として活躍し、41歳までプレーした。

 野手となっても、投手として過ごした時間は決して無駄ではない。野手転向を決断し、雄平、糸井のように光り輝く選手が今後誕生するだろうか。

(今川秀悟)

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