ヘルナンデスは昨季3Aでリーグ最多の165安打、36二塁打を放った好打者。1日でも早く戦力として活躍することが期待されるが、指揮官は「まずは下で調整させる。環境に慣れることをしてほしい」と一軍での起用を焦らないことを明言。若手を中心に今後も手堅く勝利を重ね、同時に育成していく方針のようだ。

「若手の萩尾、佐々木などは俊足好打で守備も上手。重信も同タイプで堅実な野球を行うことができる。打力は低いが捕手に小林誠司を起用するのも同様の理由だろう」(在京球団スカウト)

「監督1年目から『やりくり』ができている阿部監督には名監督の資質すら感じる。しばらくは苦しいかもしれないが、小手先の補強や選手起用に頼らず頑張ってほしい」(巨人OB)

 FA制度が導入されて以降、長年にわたり他球団の主力を獲るということでチーム強化を図っていた巨人。しかしチームは今、本当の意味で新たな道を歩み始めている。阿部監督にとって決して簡単な任務ではないが、出だしは悪くはないはずだ。勝利のみを求める周囲の雑音に惑わされず、未来に繋がるチーム作りをできるかに注目が集まる。
 

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