最近よく話題に上がるのが食事中のスマホいじり。食事の合間にスマホをチェックする人もいれば、なかにはものを食べながらSNSを見たり動画を視聴したりする人もいます。

 躾(しつけ)やマナーの面でよろしくないのはもちろんですが、それ以外にもデメリットはあります。

 視覚からの刺激は強烈です。食事中にスマホを見ていると、どうしてもスマホからの視覚情報に意識が引っ張られて、食事に集中できなくなります。するとどうなるかというと、唾液や胃酸が減り、消化吸収能力が弱くなってしまいます。味もしっかり感じられなくなるでしょう。

 「日本人は目で食べる」という言葉もありますが、それくらい視覚情報と食事は深く結びついています。見た目でおいしそうと感じることで脳は食事モードになり、体は消化の準備を整えるのです。

 スマホから入ってくる情報の量は膨大で、文字通り目を奪われてしまいます。「ながら」とはいいますが、その実、意識のほとんどはスマホのほうに奪われてしまうと思っていいでしょう。

 食事以外にも、勉強や会話の最中に「ながらスマホ」をしてしまうと、まるで集中できません。親も気をつけないと、ついスマホを見ながら子どもに「うん、聞いてるよ」などと返事をしてしまうことがあります。これは子どもからすると、全然聞いてもらえていないようで不安になる行為です。

 食事中やテレビを見ているときは触らない、勉強中は調べ物に使うとき以外は遠ざけておくといったこともルール化して、親も一緒に守ることをおすすめします。
 

 使う場所は親の見えるところで

 24時間、365日、どこにいても使えるのがスマホのいいところでもあり、怖いところでもあります。いつでも手元にあるのが普通になっていますから、手が空いたらついスマホを探していたなんてことも珍しくありません。スマホを家において外出なんて考えられないという人も多いでしょう。

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