(撮影/写真映像部・上田泰世)

 その挑戦が、のちのバラエティー番組「ココリコミラクルタイプ」のドラマ風コント出演につながり、役柄の幅はさらに広がっていった。90年代からコンスタントにさまざまな役を演じつづける女優は、他に例を見ない。〈彩(「29歳のクリスマス」)の生き方に憧れた〉〈春日局(「大奥」)の迫力!〉〈寅三さん(「警視庁ゼロ係 〜生活安全課なんでも相談室〜」)が好き〉と、松下さんに寄せられるコメントは実にバリエーションが豊かだ。

「役名で呼ばれるの、うれしいですよね。寅三さんもね、本当に長くやっているので、ようやく浸透したなって。幅広くやらせてもらっているのは、すごくありがたいことだって受け止めています。役者として求められること、テレビドラマにキャスティングされることって、時代時代に合ったものが必要とされると思うので、そういう意味では、時代に合う役者でいたいなっていうふうには思いますし、いろんな役って、やりたくてもなかなかできないことも多いと思うし。ある種、いつも挑戦ですね」と笑顔になる松下さんは、今年1−3月期も「おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!」「恋する警護24時」の2本の連続ドラマと、「義母と娘のブルースFINAL」に出演。6月2日からは、三宅裕司さん率いる熱海五郎一座「スマイル フォーエバー 〜ちょいワル淑女と愛の魔法〜」に出演する。いつかもう一度出たいと願っていたという“東京喜劇=軽演劇”の舞台だ。

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