メタボが気になりだしたときのちょこっとヨガ
メタボが気になりだしたときのちょこっとヨガ
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「ニューズウィーク」によると、ダイエット経験者の97%が3年以内にリバウンドし、しかもダイエット前よりも太るという研究結果があるのだという(2015年6月9日号)。これから年末にかけて忘年会が続き、ビジネスマンにとって不摂生が続くシーズンになる。年明けに健康診断の結果で青くなる前に、健康的に痩せる方法を試してみてはいかがだろうか。
(取材・構成:大畠利恵、トレーナー:金井俊希、ヨガ写真:宇佐見利明)

●なぜダイエットはうまくいかないのか

 毎年のように新しいダイエット法が誕生しますが、そのどれもが一年も経たずに消えていきます。それはなぜか。効果が続かないからです。

 世の中には、昔からさまざまなダイエットがあふれています。たとえば、納豆を50回かき混ぜて20分以上置いてから食べるという納豆ダイエット。一時期、スーパーで納豆が売り切れるほどブームになりましたが、あっという間に廃れました。食事制限もせずに納豆を朝晩メニューに加えただけでは、健康にはなっても痩せられないのは当然です。

 炭水化物ダイエットのような医師が勧めるダイエットもあります。しかし、それについても賛否両論。英国の食品基準庁は肉やチーズ、バターなどの低炭水化物の食事は脂質が多いので、冠状動脈性の心臓病にかかる可能性を増やすと指摘しています。そのうえ、炭水化物を抜くとエネルギー不足になるので疲れやすくなるのです。

 そしてこれらのダイエットの多くはリバウンドします。なぜなら、過食や肥満のもととなっているストレスや睡眠不足などの根本的な原因を取り除かすにダイエットをしているから。たとえ痩せても、以前の生活に戻ったとたん体重も元に戻ってしまうのです。

 そう考えると、世の中の97%の人はダイエットをしても意味がないのかもしれません。結局のところ、限られた食品しか食べないダイエットは健康を害する恐れがあり、適度な運動とバランスのいい食生活を送るのが健康的に痩せられる方法になるのでしょう。要するに、ダイエットには心と身体、両方のアプローチが必要だということなのです。

●ヨガだけで体重が5キロ減った!?

 私がトレーナーという仕事を始めて、多くのお客様の指導をしながら感じているのは、ダイエット目的の方はなぜか皆さん呼吸が浅いということです。トレーニングの際、胸をしっかり広げ、深呼吸をすることからスタートするのですが、どうしても胸で呼吸してしまい、腹式呼吸が出来ないという方は多くいらっしゃいます。

 腹式呼吸は横隔膜を動かし、内臓の血液循環をよくし、腸の蠕動運動を活発にします。つまり、代謝を高めやすく、体に老廃物や毒素が溜まりにくい体になりやすいのです。呼吸の仕方を変えるだけで、実はダイエットにつながるのです。

 深い腹式呼吸をするトレーニングといえば、ヨガです。

 ヨガをはじめて8年になる、50代前半のビジネスマンAさんに話を聞く機会がありました。Aさんは友人に誘われてヨガをはじめて、当初はたいして効果を感じることもなく、月に3回ヨガ教室に通っていたそうです。ところが、一年ほど経つと、やればやるほど体調がよくなるのを感じたのだとか。

 さらに続けていると体重が少しずつ減っていくのに気付きました。気が付くと、5キロ体重が落ちていたというのです。

 ヨガをやっているうちに関節の可動域が増し、普段使わない筋肉もついてきます。それで身体がしまっていくのと同時に、代謝が上がって内臓脂肪が減るので、体の内側から健康的になっていったのでしょう。免疫力も上がったのか、風邪をひいてもすぐに治せるようになったといいます。

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