一方の細川は開幕から3試合連続ノーヒットというスタートとなったが、4月2日の巨人戦でのサヨナラホームランをきっかけに復調。ここまでチームトップの3本塁打を放つ活躍を見せている。中田翔が加入したことで、マークが分散しているのもプラス材料だ。
ここまでは苦しんでいる選手は少なく、比較的順調な滑り出しを見せている印象が強い。球団側も活躍した選手のメディア露出をある程度制限するなどの配慮をするケースが増えていることもその原因と言えるのではないだろうか。彼らがプレッシャーが増す中でどんなプレーを見せてくれるのか、引き続き注目したい。
西尾典文/1979年生まれ。愛知県出身。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究。主に高校野球、大学野球、社会人野球を中心に年間400試合以上を現場で取材し、執筆活動を行っている。ドラフト情報を研究する団体「プロアマ野球研究所(PABBlab)」主任研究員。