スティーブンソンもここまで10試合に出場して打率.125、ホームランと打点は0と戦力になることができていない。放った4安打のうち2本が内野安打と持ち味のスピードは見せているが、13三振とレイエスと同様になかなかバットに当たらないのが苦しいところだ。他のチームを見てもディカーソン(中日)はコンディション不良で開幕早々に登録抹消となり、トーマス(オリックス)も二軍で結果を残せていない。唯一の及第点と言えるのがアギラー(西武)で、4月13日、14日と2試合連続でホームランを放ち、打率も.278とまずまずの成績を残している。
投手はそれなりに活躍するものの、野手は苦戦しているというのは、ここ数年と同様の傾向とも言える。そんな中でどこまで我慢して起用するのか、また新たな外国人選手を補強するのか、そういった首脳陣やフロントの決断にも今後注目してもらいたい。(文・西尾典文)
西尾典文/1979年生まれ。愛知県出身。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究。主に高校野球、大学野球、社会人野球を中心に年間400試合以上を現場で取材し、執筆活動を行っている。ドラフト情報を研究する団体「プロアマ野球研究所(PABBlab)」主任研究員。