紫式部と小野篁が並んで眠る
(紫式部の墓所/京都市北区)
平安京の北のはずれにひっそりとたたずむ。紫式部の墓所には小野篁の墓が隣接している。これは後世の人が、男女の情愛を描いた紫式部が地獄に落ちないよう、地獄の補佐官である篁の墓に、紫式部の墓所を移設したからだといわれている。
『源氏物語』宇治十帖の舞台
(宇治橋/宇治市宇治)
646年、宇治川にかけられた橋で、「日本三古橋」の一つ。『源氏物語』のうち、光源氏の子・薫が恋に翻弄(ほんろう)される「宇治十帖」の舞台であり、宇治橋のたもとには紫式部の像が立つ「夢浮橋ひろば」がある。現在の橋は1996年にかけ替えられたものだ。
(構成 生活・文化編集部 上原千穂 永井優希)