山川穂高が新天地ソフトバンクでも球界屈指と言われる長打力を遺憾なく発揮している。昨年はシーズン中に発覚した不祥事からFAでのソフトバンク入団まで紆余曲折があり、今シーズンのキャンプでは最注目の選手となっている。
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2月28日の「球春みやざきベースボールゲームズ」では古巣・西武相手に逆転2ラン本塁打を放ち健在ぶりをアピール。ベンチ前では西武時代から続けている恒例の「どすこいポーズ」も披露した。
「キャンプ中から素晴らしい打撃をしていたが、いきなり結果を残したのには驚かされた。『どすこいポーズ』をやったのも、精神面の図太さを感じさせる」(在京球団編成担当者)
西武時代には本塁打王3回、打点王1回を獲得したスラッガー。昨年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では侍ジャパンの一員として活躍し、シーズン中に国内FAを取得予定だったため、山川のキャリアにとって非常に重要なシーズンになるはずだった。
しかし、5月に知人女性への強制性交容疑で書類送検(8月に不起訴処分)され謹慎処分を受けるなど、シーズンでは17試合の出場に終わった。そのため、国内FA権取得までの一軍登録日数も足りなかったが、特例により権利を取得。去就に注目が集まる中、プロ入りから10年間プレーした西武を離れる決断をした。
また、FA移籍による人的補償でベテラン左腕・和田毅の“プロテクト漏れ”問題も大きな騒ぎとなり、山川の移籍に関しては古巣・西武、そして新たに入団するソフトバンクのファンも“歓迎”といった雰囲気はなかった。
練習試合で放ったホームラン後の「どすこいポーズ」に対してもSNS上を中心に賛否両論が巻き起こったが、シーズン中も「やると思います」と語るなど本人は批判を気にする様子はない。
「『どすこいポーズ』をやった際にはスタンドは大盛り上がり。記者スペースでは『西武相手にやるか?』と『やっぱりやるよな』の声があがった。様々な意味でプレー以上に注目されていたパフォーマンスだった」(ソフトバンク担当記者)