ウメハラさん/大手会計ファームなどを経て、現在はグローバルブランドを扱う日本法人に勤務。TOEIC受験は18年前が最後で610点をマーク。現在も、オンラインの英会話スクールなどで会話の勉強は継続中。小学生の女児3人の父(撮影/大野洋介)
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 昇進や昇格などの条件となっていることも多いTOEIC L&R。「時間がなくて勉強できない」と嘆く大人に、強い味方が現れた。いま利用者が次々にスコアを伸ばしていると聞く英語アプリの、2週間チャレンジの結果は? AERA 2024年3月4日号より。

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 英語アプリを「使ってみた」のは4人。TOEIC受験の経験はあるが、最後に受けてから10年以上が経ってスキルがさび付いている3人と、今回が初受験の1人が、TOEIC対策の人気アプリの有料コースで学習。月払いプランだと月額3千~5千円程度で、長期割引もあるアプリが多い。

 今回は学習期間を、あえて短めの「2週間」に設定、『公式 TOEIC Listening & Reading問題集』収録の模試を解いて、アプリの「使用前」と「使用後」の参考スコアを比較した。

チャレンジしてくれたひとりが、会社員のウメハラさん(51)。日本人の父とスウェーデン人の母を持ち、初対面の人からは「日本語うまいね」と言われることもある。でも、生まれも育ちも日本のため、英語は一般的な日本人レベルとか。英語力を磨こうと、これまでも英語の勉強に取り組んできた。

 TOEIC受験は2006年、610点だったのが最後。英語の書類のやりとりや会議などがある現在の仕事に転職してからは、オンライン英会話や会社の英会話クラスで、会話を中心にした英語の勉強を続けている。

 そんなとき、「英語力をもっと上げるきっかけになれば」と本企画に参加。使ったアプリは、Globeeが開発、運営している「abceed」だ。

「TOEICの人気教材を横断して勉強できるアプリです。TOEICの予測スコアをオンライン模試で算出したのち、『おすすめの問題』を選ぶと、有名教材やオリジナル教材のなかから、AIが私に合う問題を選んで出題してくれます」(ウメハラさん)

 このアプリで学べる既存の教材は800種類以上。『TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ』(通称金フレ)など、書店でも人気の教材とライセンス契約し、アプリで使えるようにしたものが多い。

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