同社社長の幾嶋研三郎さんによれば、このアプリのアイデアが生まれたのは、学生時代に運営していた英語塾で。英語のカリスマ講師などが書いた質の高い問題集や教材が世の中にはたくさんあることを知り、紙の教材とIT学習とを組み合わせることで、アナログとデジタルのいいとこ取りを目指すアプリが生まれた。

「人気教材を出している出版社と交渉して、サービスを開始したのが2016年。当時は、スマホの小さい画面で勉強なんて……と、1日のダウンロード数が数回くらいしかないことも。今は月平均10万近くのダウンロードをいただいています」(幾嶋さん)

弱点パートを重点的に

 このへんでウメハラさんのチャレンジに話を戻すと、公式問題集模試の参考スコアは、「使用前」が490~635点。アプリ独自の模試結果から、英語の語彙(ごい)や文法などが問われるパート5と、単語が弱点ということがわかり、「おすすめの問題」から、その二つの部分を毎日15~30分解いた。ただし自転車通勤のため通勤学習はできず、主にやったのは夜の帰宅後。

「スマホを取り出したら深夜0時を過ぎてしまい、学習時間0になった日もありました。またパート5は短文穴埋め問題が繰り返し出題され、苦手意識もあって日に日に15分のレッスンが重荷に。間違いが多いと予測スコアも大きく下がってしまうので、つらいと思ったら、単語の問題に切り替えて気分転換していました」(ウメハラさん)

 ところがそんな苦しみのトンネルを抜けた後半になると、問題がスラスラ解けることが増えてきた。例えば、この熟語のあとには名詞が来るはず……というように、ルールやコツが少しずつ蓄積された感じ。最後に公式問題集模試を解くと、“塗り絵”を余儀なくされた問題が減り、正解率も高くなっていた。参考スコアも550~700点までアップ!

「時間が足りないのは実力のうちですが、アプリを続ければ完答し800点以上も夢じゃないと信じています」(ウメハラさん)

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