■京都「C」

 曺貴裁監督のもと、J1昇格1年目が16位、2年目が13位と来ての3年目。主力CBだった井上黎生人が退団したこともあって、最終ラインの補強に励み、経験豊富でリーダーシップのある鈴木義宜(←清水)、昨季J2で22試合(J3のFC大阪では8試合)に出場した松田佳大(←水戸)の2人のCBを獲得した。さらに右SBの宮本優太(←浦和)とセントラルMFの塚川孝輝(←FC東京)がレンタル加入。そしてスイスで約3年間主力としてプレーした鈴木冬一    (←FCローザンヌ・スポルト)は、新たな左SBとして大きな期待が寄せられている。

 その他、パトリック、木下康介、木村勇大が抜けたFW陣にはマルコ・トゥーリオ(←セントラルコースト・マリナーズFC)を獲得。この万能型との触れ込みのブラジル人ストライカーが機能すれば面白くなる。また、MF安齋悠人(←尚志高)、DF喜多壱也(←京都U-18)、DF飯田陸斗(←京都U-18)の新人トリオは、いずれも年代別代表の経験があり、成長が期待できるタレントだ。

 前述した退団者以外にも他クラブへ移籍した面々は多いが、戦力整理の意味合いが強く、大きなマイナスにはならない。ただ、新加入の面々が地味であることも否めず、ワクワク感はそれほどない。堅実な補強と言えるだろう。

(文・三和直樹)

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