「昨今の巨人を取り巻く環境には頭を痛めているとも聞く。また、(松井氏に)『巨人のユニホーム姿が見たい』と言っている恩師・長嶋茂雄氏は高齢で心配な部分もある。責任感の強い男だけに、日本球界への最後の恩返しを考えている可能性もある」(在京テレビ局スポーツ担当)

 2人の子供を持つ父親として教育問題など家族のこともあるだろう。また松井氏が在籍した時代からNPBは大きく変化し、巨人は当時のような絶対的な人気球団ではない。通算17年目を迎えた原辰徳監督の長期政権もマンネリ感が漂い始めている。多くのことが変わり始め、様々なことが頭を駆け巡っているはずだ。

「巨人からすると最後のチャンス。大谷翔平(エンゼルス)人気を見ても、スーパースターには野球と人間性の両方が必要だと再認識した。チームの象徴である監督がそういう人物なら最高。球団、読売グループをあげて全力で招聘に動くべき。松井監督誕生となった時にはとんでもない話題になる」(在京テレビ局スポーツ担当)

「『裏切り者と言われるかもしれないが……』という苦渋の表情を浮かべたメジャー挑戦会見から20年以上が経つ。当時は思うところがあったとしても、年月が解決しているはず。最後は松井氏本人の気持ち次第だが、可能性はあると思う」(巨人時代から松井氏を知るスポーツライター)

 WBCで侍ジャパンが優勝したこともあり、野球人気が上昇している。この良い流れを止めないためにも誰もが知っている象徴的人物が現場に復帰して欲しいという声は多い。松井氏が巨人監督就任となれば、社会問題とも呼べる騒ぎになるはず。果たしてXデーは訪れるのだろうか。

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