プロ野球・巨人のキャンプで、松井秀喜さんが10日から臨時コーチを務める。6年ぶりの参加で、9日に宮崎入りした。13日まで指導にあたるという。ファンの期待半分で噂が絶えないのが「巨人の監督就任の可能性」。待望論が出る理由を探った(この記事は、2023年5月30日に配信した記事の再掲です。年齢、肩書等は当時)。
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松井秀喜氏が巨人の監督に就任する可能性はあるのか。一時は完全消滅とも言われたが、水面化では新たな動きも出始めているようだ……。
松井氏が背負っていた背番号55をつける秋広優人が活躍していることで、最近はG党が松井氏の名前を聞く機会も増えている。
「背番号55の選手は〇〇ゴジラと呼ばれる時期もあった。しかし松井氏を超えるまでの活躍ができず、いつの間にか名称も自然消滅した。ようやく巨人にその番号が似合いそうな選手が現れた。(このタイミングで)元祖ゴジラが再注目されている」(在京テレビ局スポーツ担当)
松井氏が巨人を退団してからは、2008年にドラフト1位入団した大田泰示(現DeNA)が背番号55をつけた。将来を嘱望されていたが巨人では思ったような活躍ができず、日本ハムを経て現在はDeNAでプレーしている。その後、ようやく出てきた秋広という後継者候補に対する期待は大きく、同時に松井監督待望論も再燃し始めているという。
「松井氏に対しては長きにわたって巨人監督待望論があった。しかし球団関係者が何度も頭を下げてもクビを縦に振らなかったようです。監督就任は120%ないと思われ、松井氏の話題を出すのすらタブー視された時期もあった。しかしここへ来て変化も生まれている」(巨人担当記者)
5月3日の巨人対ヤクルト戦の前には東京ドームでは10年ぶりとなる始球式を務めた。登板前にはプロ1年目の1993年5月2日に高津臣吾(現ヤクルト監督)から放ったプロ1号本塁打の映像が大型ビジョンに流れた。
また最近は日本テレビ系の野球中継で、秋広の活躍に合わせて松井氏の名前を頻繁に出すようになった。「伝説再び」とまで口にしたアナウンサーもいるほどで、松井氏がクローズアップされ始めている。
「巨人は『松井氏を過去の人』として扱っていた時期もあった。松井氏自身も『過去の自分よりも現在を戦っている選手に注目して欲しい』というスタンス。秋広を売り出したいのもあるだろうが、両者の距離が縮まったようにも見える」(在京テレビ局スポーツ担当)