熟年夫婦がうまくいくコツは、「ほどよい距離感」です。若いカップルのように、年がら年中、ベタベタする必要はありません。それよりも、いい意味で「家族」になることが大切です。
もし若いカップルのような胸がときめく関係だったら、交感神経が高まりすぎて、リラックスすることができません。そんな生活が続いたら睡眠の質も下がり、コンディションも悪くなるでしょう。
熟年夫婦にとっては、気を遣わず、落ち着くことのできる関係を目指すことが大事なのです。
そんな生活の中でも、感謝を伝えることは忘れないようにしてください。ちょっとしたことでも当たり前と思わずに、「ありがとう」を必ず言う。それだけでも、夫婦関係はよくなります。
緩和医療医の大津秀一さんは、死ぬときに後悔することの一つに「愛する人にありがとうと伝えなかったこと」を挙げています。
人生はいつ、何が起きるかわかりません。いざというとき後悔しないよう、結婚記念日などの節目で、これまでの感謝を伝えることも大事です。
直接、伝えるのが照れくさければ、手紙を書いてみるのもいいでしょう。ここでのポイントは、下手でもいいので必ず「手書き」で書くこと。気持ちが伝わればもちろん、自律神経のコンディションも整います。