自民党の麻生太郎副総裁(83)がまた“暴言”をはいて問題視されている。1月28日の福岡県での講演で、上川陽子外相を「カミムラ陽子」と何回も名前を間違えた上で、「ほ~、このおばさんやるねと思いながら」「この間、ニューヨークで会ったけれども、少なくともそんなに美しい方とは言わんけれども」などと容姿にも言及した。当然ながら、SNSは炎上し「ルッキズムそのもの」などと批判が相次いだ。
一方、上川氏は30日午前、閣議の後の記者会見で「さまざまなご意見やまたお声があるということは承知をしておりますが、どのような声もありがたく受け止めております」と答え、事態を沈静化させようとしたが、自民党関係者からも「これをまた“麻生節”で終わらせていいのか」という批判が出始めている。
麻生氏の地盤である九州在住の自民党関係者はこう話す。
「麻生さんの暴言は、ほぼセクハラですよ。それを本人も全くわかっていない。だからこそ、上川さんも受け流すような対応をするのではなく、麻生さんに『それは問題発言です』ときちんと伝えないといけない。言われた相手が意に介さないような感じで済ませるから、麻生さんは何度でも同じような暴言を繰り返すのです。人権意識やジェンダー平等という観点では、麻生さんがそれを阻害する政治家になっていることは明らかです」