首相時代から「変わっていない」
「麻生さんは首相時代に漢字の読み間違いを連発したことでも有名です。たとえば『有無』を『ゆうむ』、『未曾有』を『みぞうゆう』、順風満帆を『じゅんぷうまんぽ』、踏襲を『ふしゅう』などと読んであきれられました。そうしたことも首相の資質として疑問視され、麻生政権は末期的な支持率の低さとなり、自民党は下野することになったのです。今回も“カミムラ”と何度も間違えているのを見ると、全然変わっていないと思いました」
派閥の裏金問題で揺れる自民党は、4派閥が解散することを表明している。しかし、麻生氏は27日に福岡県飯塚市で開かれた講演会で「政策集団として一層、みなさんの期待に応えるような集団としてわれわれは頑張っていかねばならないと思っております」と、事実上、麻生派を存続させる考えを明らかにした。
「要するに、派閥の中でカネをばらまくことでしか、彼は自分の政治的立場を維持できないんでしょう。派閥が解散したら困るわけです。派閥がなければ存続し得ない政治家なので、これからも派閥にしがみつこうとしているわけです」
麻生氏の発言ひとつ取っても、これから自民党が本気で変わろうとしているとは到底思えない。
(AERA dot.編集部・上田耕司)