「勝つようにならない限り、そうとは言えない」

「彼らが勝ちだせば『YES』と言えるけど、そうでなければ、だたの“西海岸のメッツ”」

「20個以上のチャンピオンリングを獲ったら教えてくれ。そうしたら検討しようではないか」

「(短縮された2020年シーズンは)申し訳ないけど本当のタイトルにはならない」

 また、「ドジャースが仮に今後10年ワールドシリーズに勝てなかったら未来はどうなる?」という問いには「全盛期のベッツ、フリーマン、大谷や他の選手をリーグから奪ったって言われてしまうのでは?」というものや、「彼らは暴動を避けるためにロサンゼルスから逃げないと」と、勝てないと恥ずかしいレベルの戦力だという言葉が並んでいた。

 すでにメディアでは新たな悪の帝国と呼ばれているものの、ワールドシリーズ制覇をなかなか達成できていないドジャースにその称号は早いと野球ファンは思っている。

 大谷も入団会見で「オーナーの方もドジャースが経験してきたこの10年間を全く成功だとは思ってないっていうことはおっしゃられてたので、それだけ勝ちたいという意思が、みんな強いんだなっていうのは心に残ったかなと思います」と語っているように、球団自体もお金を使っていながら成功を収められていないという気持ちがあるのだろう。

 ある意味では、ドジャースの“アンチ”を増やすことが大谷、山本に課された役割なのかもしれない。果たしてドジャースは今後誰もが認める“悪の帝国”になれるのか、それとも別の呼び名がついてしまうのか。今季以降、間違いなく求められているのは複数回の世界一の称号だ。