変身願望は考え方を見直すきっかけ
「変えたい!」と強く願ったときほど、最も冷静になるべきとき――私はそう思います。
では普段の生活で「変えたい!」と思うときは、一体どんなときでしょうか。
私の経験を振り返れば、「今の生活が嫌になったとき」「仕事や人間関係が上手くいかないとき」だった気がします。
山と谷であれば、確実に谷で、谷底に落ちた感覚が強いときほど、自分から湧き起こってくる「変えたい!」という思いも切実さも増していきます。
ですが、この「変えたい!」という気持ちは、取り扱いが結構厄介です。
一見、変化が大きいほど喜びも大きいように思えますが、実際には「どれだけ変わったか」ということよりも、「本当の望み」がきちんと実現されていなければ、満足できないと思うのです。
手持ちの服を全部処分して、ゼロから買い揃えたところで、表面的な変化は起こせても、本当の望みは見えてきません。
ここで「あるもので過ごそう」と冷静になる時間を設けることができれば、「そうだった……自分は本当は服が欲しいのではなくて、ちょっと凹んだ気持ちを立て直したいだけなんだった」などの、本心に気づくことができます。
そうしたら、手持ちの服を丁寧に洗濯してみたり、服の組み合わせを少し変えるだけで、気持ちが収まるかもしれません。
いまあるもので過ごすためには、実は「現状に満足する」ことが必須です。
「変えたい!」が湧き起こったときは、自分の考え方や固定観念を見直すいいきっかけだと思って、まずはあるもので過ごしながら、じわじわと現状と向き合うこと。
私も日々気をつけながら過ごすようにしています。
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