前兵庫県明石市長の泉房穂さん(87年、教育学部卒)は「東大で学生運動のリーダーだった」と告白。「駒場寮委員長で、学生運動のリーダーで、東大最後のストライキ実行委員長。機動隊とも対峙してました」
泉さんは「恥ずかしい」と言いつつ、当時の東京大学新聞を持参。そこには「駒場寮委員長選 泉くんが当選 大差つける」の見出しが。
「寮委員長に大学1年生で立候補して、大差でひっくり返して当選した。昔から選挙、むちゃくちゃ強いねん」
授業をストライキしたが要求が通らず、約束通り退学届を出し、明石の実家に戻ったことも。だが、ストの相手でもあった学部長から「みっともなくてもいいから帰ってきなさい」と電話をもらい、戻ったそう。
対談に卒業設計の製図を持参してくださったのは宇宙飛行士の山崎直子さん(93年、工学部航空学科卒)。山崎さん設計の「宇宙ホテル」は地球側に窓が設置され、大宮さんは思わず、「アースビューですね!」。
大学院に進み、アメリカ留学も。大学院修了後に宇宙開発事業団(現・JAXA)に入社し2010年にスペースシャトルに搭乗した。
ユーグレナ社長の出雲充さん(02年、農学部卒)は大学1年の夏休みに、バングラデシュへ。この旅が、その後の人生を決定づけた。
「朝昼晩カレーを食べて満腹だけど、具が入っていないから栄養失調。栄養満点のものをバングラデシュの子どもたちに食べさせてあげたいっていうのが出発点ですね」
大相撲史上初の東大出身力士の須山さん(23年、文学部哲学科卒)は東大に入学後に相撲を始めた。部活は週3日。それ以外の日は?
「歩いていました。散歩が好きで。東京って、ちょっと歩くと、次の街になるじゃないですか。それが楽しくてフラフラしてました」
※次回はゲストの東大合格法を紹介します
※AERA 2024年1月22日号