セ・リーグの優勝球団を見ると、連覇を達成したチームが続いているケースが多いことに気づく。
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落合博満元監督率いる中日が2010、11年とリーグ優勝を飾り、12年以降は原辰徳前監督の巨人が3連覇。15年は真中満元監督が就任1年目でヤクルトを優勝に導いた。16年から18年までは広島が緒方孝市元監督の下で球団史上初の3連覇。巨人3次政権の原前監督が19、20年と連覇を飾り、21、22年は高津臣吾監督のヤクルトが連覇、昨年は15年ぶりに阪神に復帰した岡田彰布監督が攻守に盤石なチームを作り上げ、18年ぶりのリーグ優勝を飾った。
94~06年はリーグ連覇したケースが一度もなかったが、07年以降はリーグ連覇を逃した球団が15年のヤクルトのみとなっている。このデータに基づくと、今年は連覇を狙う阪神がリーグ優勝の最有力候補であることは間違いない。大山悠輔、近本光司、中野拓夢、木浪聖也、佐藤輝明、森下翔太、大竹耕太郎、伊藤将司、村上頌樹、才木浩人ら20代の伸び盛りの選手が投打の主力に多い。優勝争いを繰り広げるシーズン終盤に勝ち切れない年が続いていたが、岡田監督が就任して攻守の精度を高めたことでスキのないチームに変貌した。圧倒的な強さでセ・リーグを制し、日本シリーズもオリックスを4勝3敗で撃破して38年ぶりの日本一を飾ったことは、選手たちの大きな自信につながっただろう。