青森山田・鳴海彰人
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 冬の風物詩「全国高校サッカー選手権」の第102回大会が幕を閉じた。青森山田(青森)が2年ぶり4度目の優勝を飾った中、決勝点を挙げた米谷壮史(3年)と市立船橋(千葉)の郡司璃来(3年)の2人が5得点で大会得点王に輝いた。東海大に進学予定の米谷と清水エスパルスへの入団が内定している郡司の“将来”に期待が集まるが、改めて最近10年の得点王と彼らの“卒業後”の活躍を検証したい。

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 今から10年前の第92回大会(2013/14)。富山第一(富山)が0-2からの奇跡の逆転劇で星稜(石川)を下して初優勝を飾った大会では、FW渡辺仁史朗(富山第一)とMF長谷川覚之(神戸弘陵)が4得点で得点王となった。優勝校の1トップを務めた渡辺は、スピードに乗った裏への抜け出しを武器に得点を量産し、卒業後は地元の国立大である富山大に進学したが、休学して海外へ留学。第一線では活躍できなかった。一方、チームは2回戦敗退も得点王となった長谷川は、大阪学院大からJFLのヴェルスパ大分に入団。2020年からはMIOびわこ滋賀(現・レイラック滋賀)でプレーし、JFL通算75試合8得点という成績を残し、Jリーグ未経験のまま2022年限りで現役から退いている。

 続く第93回大会(2014/15)、前年準優勝の星稜(石川)が前橋育英(群馬)との決勝戦を制してリベンジを果たした中、FW大田賢生(星稜)、FW高澤優也(流通経済大柏)、MF田場ディエゴ、MF中村恒貴(ともに日大藤沢)、FW坂本和雅(聖和学園)、FW君垣隆義(米子北)、DF河野翔太(日章学園)の大量7選手が計3得点での得点王となった。その中で、左利きの大型ストライカーである高澤が、流通経済大を経て2019年にザスパクサツ群馬に入団してJ3で17得点を挙げ、2020年には移籍したJ1の大分トリニータで24試合6得点をマーク。2023年は町田ゼルビアで1試合のみの出場に終わり、2024年は群馬への復帰が決まっている。その他、田場は国士舘大を経て J3のY.S.C.C.横浜に入団して主力として活躍中。大田は大阪体育大、アルティスタ浅間(北信越1部)を経てドイツの5部リーグでプレーしている。

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青森山田・初優勝時のストライカーは…