(写真はイメージ/GettyImages)

 年末年始に食生活が乱れて、ダイエットを意識している人は多い。けれども「食生活を整えよう」と思っても、具体的に何をすればよいか迷ってしまう人もいるのではないだろうか。せっかくなら健康的にやせる正しい食生活を身につけたい。脳卒中の死亡率が全国ワーストクラスだった長野県を健康長寿県に導いた医師・鎌田實さんの著書『鎌田式長生き食事術』(アスコム刊)から、「筋肉・骨・血管・脳・腸」5つの健康を引き出す食事術を紹介する。

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「筋肉」のためにたんぱく質をとる

 たんぱく質をしっかりとること、すなわち「たん活」は、鎌田式食事術の基本にして極意。とくに、朝のたんぱく質は効率よく筋肉に変わってくれます。ぼくはこれを「朝たん」と名づけ、この本で全国に広めていきたいと思っています。

 肉、魚、卵などおなじみの食材でかまいません。毎日、体重×1・2gのたんぱく質をとりましょう。3食でバランスよくとることが基本ですが、食間に「こまめに」とることも大切です。チーズやナッツなどの「たん活おやつ」もおすすめです。

 筋肉づくりで大切なのは、食事でまんべんなくたんぱく質をとること。

 朝にヨーグルトやチーズを食べたり、おやつのおせんべいを大豆食品や乳製品に替えたり、日々のこまめな「たん活」が良質な筋肉をつくります。

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