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2018年に海を渡って以来、6シーズンにわたってエンゼルスでプレーした大谷翔平。このオフにフリーエージェント(FA)となり、残留の可能性も報じられていたが、結果的にドジャースと10年総額7億ドル(約1002億6000万円)という北米4大スポーツ史上最大の契約を結んだ。
【写真】元ヤンキースとしていまだ“愛され続ける”選手がこちら
来季からはメジャーでは2チーム目となるドジャースでプレーすることが決まったが、超大型契約でチームを去るだけに、“元本拠地”エンゼル・スタジアムへの凱旋ではファンがどういった反応を見せるかも気になるところだ。そこで、今回は過去に大型契約で長年プレーしたチームを去ったスター選手が、初めて古巣の本拠地に戻った時のファンのリアクションを振り返ってみたい。
まず、このテーマで思い出されるのが2000年のオフにマリナーズからレンジャーズに移籍したAロッドことアレックス・ロドリゲス内野手だ。
超トッププロスペクトとして1994年にデビューしたAロッドはマリナーズで順調に成長。MLB史上3人目となる40本塁打、40盗塁を記録するなど、FAとなった2000年シーズンオフには移籍市場の超目玉となった。年齢も25歳ということで争奪戦が過熱。マリナーズも残留のために最大限のオファーを提示したというが、結果的に当時プロスポーツ最高となる総額2億5200万ドル(約360億3000万円)の10年契約でレンジャーズへ移籍することとなった。
マリナーズでは3度のプレーオフ進出に貢献するなど功労者ではあったが、「お金に魂を売った」としてファンは激怒。2001年4月16日の試合でマリナーズの本拠地セーフコ・フィールド(現T-モバイル・パーク)に現れると、すさまじい光景が広がった。
Aロッドが打席に立ち、そして守備機会が訪れるたびに地鳴りのようなブーイングを浴びせ、「(球場周辺地域の)全ての犬を球場に放したような騒がしさだった」と表現するメディアもあった。また、偽物の札束が二階席から投げ入れられるなど、かつての英雄は可愛さ余って憎さ100倍な存在になった。