だが、トラウトがベテランの年齢に近づいているのは間違いないく、旬の時期が終わりつつあるなかで、エンゼルスが“塩漬け”することに対して否定的な意見は非常に多い。現地ではトラウトの“今後”について色々と議論されている。
米スポーツメディアの『bleacher report』は大谷のドジャース移籍が決まった後の12月13日、「ショーヘイ・オオタニ抜きの世界でエンゼルスがいつトラウトをトレードに出すか予想」というタイトルで記事を掲載している。
記事の中では、「エンゼルスは2024年シーズンでは最も弱いチームの1つ」とし、かつ有望な若手も少ないことから「明らかに再建が必要」とチームの現状を分析。とはいえ、トラウトもチームに残留する意思を示していることから、このオフの移籍はないだろうと予想している。
近年は怪我で調子を落としていることから、2024年シーズンに本来のフォームを取り戻したうえで、オフにトレードするというのも一つのプランだという。だが、来シーズンのオフにはフアン・ソト外野手(ヤンキース)、ピート・アロンゾ一塁手(メッツ)ら大物野手がFA市場にいることから、「今」以上のトレード価値はないと分析。場合によってはメジャー屈指の実力がありながら、勝てないチームで長年プレーし続けるジョーイ・ボット(レッズ)のような存在になり得ると予想している。
さらに、同サイトは「オオタニがドジャースに移籍した後、MLBファンはトラウトのトレードを望んでいる」という見出しの記事を掲載し、以下のようなSNSのファンたちの声を紹介している。
「トラウトがエンゼルスにトレードで出ていくリクエストする時が来たのは間違いない」
「野球のために彼には強いチームでプレーしてもらう必要がある」
「彼はエンゼルスにいたら一生勝てない。(大谷をトレードせずに)なんの見返りもないまま出て行くのを許してしまった。“欠陥球団”に忠誠を誓うのはやめてしまえ。エンゼルスファンはうんざりなんてもんじゃない」
「もしエンゼルスがトラウトをトレードしなければ、ここ15年~20年続いている組織のマネージメントミスが続くことになる」