ロッテ・佐々木朗希のメジャーリーグ移籍は早いタイミングで実現するのだろうか……。
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大谷翔平のドジャース移籍の話題で大いに盛り上がった翌日の10日、日本球界にも激震が走った。佐々木が12月15日の申請期限を前にポスティング制度を利用してメジャー移籍を希望しているという報道が流れたのだ。
「4年目を終えたばかりの22歳、今後数シーズンはロッテでプレーするものと思われていた。本人の意思であるのだろうが、真偽は定かではない」(スポーツマネジメント会社関係者)
大船渡高時代から“令和の怪物”として注目された佐々木は、2019年のドラフト1位でロッテ入団後も順調に成長。大谷に並ぶ日本人最速タイの165キロをマークするなど、次世代の日本のエースとしてとてつもない能力の片鱗をみせている。
昨年はNPB新記録となる13連続三振、そして最多タイとなる1試合19奪三振を奪ったうえでの完全試合を達成。また、今年の3月に行われたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では準決勝(メキシコ戦)の先発マウンドを任されるなど、侍ジャパンの一員として世界一に貢献した。
早くからメジャーリーグからも熱い視線を送られてきた右腕は、将来のメジャー願望があることは周知の事実だが、体力面などで不安要素があるのは否定できない。
「プロ入り時から投手コーチとして育成を任されていたロッテ・吉井理人監督は5年計画を掲げている。少しでも不安要素が見つかれば登板を回避するなど、投手としての完成にはまだ至っていない。現時点での渡米は時期尚早に感じる」(在京球団編成担当)
プロ4年目を迎えた今季も7月に左脇腹の肉離れで長期離脱するなど、結果的には7勝どまり(4敗、防御率1.78)。プロ入り後に最も多く登板したシーズンも2021年の20試合(129回1/3)であり、これまで規定投球回に一度も到達したことはない。“タフさ”という部分ではまだまだと感じることは多い。