河西氏が提案するのは、あくまでもリアルとオンラインのハイブリッドとそれぞれの役割分担だ。
「もちろん“来てほしい”という要望があれば検討するべきですが、オンラインには遠方とすぐにつながれたりするオンラインの良さもあります。また、天皇、皇后両陛下が、何が何でもお二人そろって行事に臨席しなければならないというわけでもないとも思います。
例えば、国体の開会式には天皇陛下だけが参加し、その前後の地方視察には雅子さまも同行されるのでいいと思うのです。
典型的な儀式ばったものへの参列ではなく、国民とのリアルな触れ合いの方を雅子さまが担われるのがいいと思います。
雅子さまは、病気療養があったからこそ人の苦しみがより理解できる部分もあったり、愛子さまを育てたことによる母としての考えなどをお持ちだったりすると思うのっで、“うちにも来て、こっちにも来て”という形で行事に参列するのではなく、国民との直接的な触れ合いを重視するよう、宮内庁が差配しながらやっていくべきではないかと思います」
令和になって5年がたち、雅子さまがもたらした変化を河西氏が感じることがあるという。