”働き方”を考える時代
河西氏はコロナ禍を経て、「いままでと同じでよいのか、私たちも考えるべき時に来た」と話す。
「私たちにとっても、“24時間働けますか?”という時代はもう終わりました。社会状況も働き方を問われる時代ですから、公務の在り方そのものも考えなければならないときにきていると感じます」
確かに、実社会でも働き方改革という視点があり、また、コロナ禍を経て、働き方にも変化があった。河西氏はこう話す。
「コロナ禍はオンライン行幸啓というのがありました。最近はほとんどなくなってしまいましたが、その経験を活かして、現在も公務にオンラインを活用するのも“あり”だと思うんです。
例えば、いまや報道番組でもゲストのオンライン出演は当たり前になり、それで事足りていることもあります。皇室だけがすべてをオンラインからリアルに戻さなければならないというのは、違うなと感じます。もちろん、オフラインの良さもあります。それと、オンラインの良さを、雅子さまの体調を考えながら、両方とも採用できるといいですね。
コロナ禍を経て、私たちはオンラインとリアルのハイブリッドでやっている。雅子さまを含む皇族の方々の公務に関しても、そういう方法も検討しなければいけないのに、現在はあまりそのようにはなっていない。雅子さまをはじめ皇族の方々から“オンラインにしてください”と言うことはできないでしょうから、私たちや宮内庁が考えていかなければならないのではないか」