「自分は芸人です」と言ったもん勝ち
僕は面白いと思って、リビングに戻って「マイルドさん、女同士が殴り合ってるの見て性欲を処理してるんですか」と言ったら、それまでベロベロだったマイルドさんがスッとしらふに戻って「それだけは外で言うなよ」と。悔しいんで、オレ「アメトーーク!」で言ってやりましたけど。この原稿でも「キャットファイトで処理してる」と、どうにかして太字で書いておいてください。
小林:マイルドさん、お酒もものすごく飲みますしね。行くたびにいろいろあるのも、こちらとしては楽しく味わわせてもらっています。
友保:外で飲んでても、へべれけになるんです。一回、泥酔して川べりでマイルドさんが寝てしまったんです。一緒にいた芸人が面白がって、その写真を撮ってSNSに載せたんです。それからしばらくして、海外の巨大なサイトに、マイルドさんが「大阪のホームレス」として掲載されてました(笑)。
小林:あれがマイルドさんの世界デビューでしたからね。
友保:「安易に外で飲んで寝たらアカン」と教えてもらいました。
本当にお世話になってますからね。ただ、何をしたら恩返しになるのか。ワシなんかには分かりませんけど、何かしらできることがあったらうれしいですけどね。
小林:イクラを腹いっぱい食べてもらうことくらいですかね(笑)。
友保:そうやってワシらみたいなもんでも助けてくれる人もいますし、今回みたいにテレビのお仕事もいただけたら本当にラッキーですし、ありがたいことです。
ただ、理想としては週に2日ほど舞台でネタをやって、月に50万円ほどもらえたら最高なんですけどね(笑)。
芸人は資格も何もない仕事ですから「自分は芸人です」と言ったもん勝ちというか。「やってます」と言えば芸人です。
でも、実際に面白いと思って見てくれる人がいないと成立しない仕事でもある。自分たちのネタを見ようと思ってくれる人がいて、それが何とか仕事になる。その流れがこれからもあってくれたらなとは思っています。
(中西正男)