「金属バット」の小林圭輔(左)と友保隼平(撮影/中西正男)

 お笑いの世界にも清廉性が求められる中「何をしでかすか分からない」危険なオーラを放つのが「金属バット」です。5月には結成16年以上の漫才コンビを対象にした賞レース「THE SECOND」で決勝進出。さらに、ABCテレビで地上波初冠番組「金属バットのダミ声ドキュメンタリー ガラガラGO」も放送されました。また日清食品「どん兵衛」のCMキャラクターにも起用。世の趨勢に逆行しているようないで立ちながら、世間から求められるという不思議な存在になっています。小林圭輔さん(38)、友保隼平さん(38)にブレークしつつある今の心境を聞きました。

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友保:今年5月に「THE SECOND」で決勝に行って、すぐに負けたんですけど、さすがに何かオファー的なことがあるかなと思っていたら、そこからキレイに1週間休みでしたからね(笑)。「決勝に行ったのにオファーなし」的な騒がれ方もせず、普通に1週間休んだだけでした。

小林:本当にゆっくりさせてもらいました。

友保:スーパーオフでした。ただただ、ゆっくりお布団を干して、靴もしっかり洗いました。

 でも、しばらくして、ABCテレビで冠番組のお話をいただくことになりまして。端的に申しまして、ラッキー、ラッキー、ラッキーです。本当にありがたいことだと思っています。

 これは、かなり大きな“イキリ要素”になりますからね。酒を飲んでる時に後輩にだいぶイキれますから。「お前ら、ABCで冠持ってる? あ、そうか、そうか。ま、好きに飲みや」と言えます(笑)。だいぶ強いカードをいただいたと思っています。

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中西正男

中西正男

芸能記者。1974年、大阪府生まれ。立命館大学卒業後、デイリースポーツに入社。芸能担当として、故桂米朝さんのインタビューなどお笑いを中心に取材にあたる。取材を通じて若手からベテランまで広く芸人との付き合いがある。2012年に同社を退社し、井上公造氏の事務所「KOZOクリエイターズ」に所属。「上沼・高田のクギズケ!」「す・またん!」(読売テレビ)、「キャッチ!」(中京テレビ)、「旬感LIVE とれたてっ!」(関西テレビ)、「松井愛のすこ~し愛して♡」(MBSラジオ)、「ウラのウラまで浦川です」(ABCラジオ)などに出演中。著書に「なぜ、この芸人は売れ続けるのか?」。

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